2015年 納竿の儀

今日は大潮。牡蠣イカダが定置するのべ~っとした海域ですが、マキエがかなりの速さで流れて行くので、選んだウキは2号負荷。これで一気に目当てのウオの屯するタナを直撃してやろうって寸法です。
・ アテンダー1.25-53
・ トーナメント3000SH-LBD
・ サンライン オシャレ1.75号
・ サンライン ブラック1.75号
・ 棒ウキ2号負荷 ナマリ2号
・ タナ 20m~

午前7時30分、タナを20mに設定してワクワクしながら第一投を放り込みます・・・。
予想のとおり、潮はゴンゴンと際限なく東方向に流れ留まる所がありません。マキエは高比重なモノを使っていますが、この流れの中の何処にマキエが効いているのか全く解らず、タナの探索の輪廻を繰り返す、いわゆる無機質な時間が経過していきました。
納竿ボウズ・・・ヤバイ感満載で迎えた午前10時、ハリスを1ランク落としてウオに挑みます。少し緩んだ感じの潮に期待をしながらウキを見つめていると、遥か沖を進行していた我がウキが一気に視界から消えました。道糸が走るのを確認してから大あわせをくれてやります・・・。するとヤツもビックリしたのか、けっこうな強さの引きを披露。しかしながら、今日のタックルはアテンダー1.25号。その返す刀の反発力でジワリジワリと距離を詰めていきます。抵抗空しくグルリグルリと回りながら、不器用に浮いて来たのはピンクのマダイ。御節を彩る嬉しい一尾となりました。

潮が緩んでの一撃に大きな期待を抱いて、次のウオを狙います。ピンクの次はブラックを・・・欲も当然、膨らんで見つめられるウキも恥ずかしげ。(笑) そんな恥ずかしげなウキでしたが、潮が代わっての1チャンス時、見事にストンと消えてくれました。ゴンゴンと頭をフリフリしながら浮いてきたのは黒色美しいチヌ! 銀鱗綺麗な一尾となりました。

潮替りに出会った黒の一撃に、これからの連発を期待します・・・が、ウキはまたしても開幕時と同じ沈黙を続ける事に。マキエの流れる方向を目で追って、想定のタナとの合致点を模索してみますが、狙いをつけたポイントは簡単にスルー・・・ウキは微動だにせずフツーに流れていきます。再び繰り返すことになった深ダナの探求ですが、これまた上げたり下げたりとキリがないので、底から1mに照準を定め、残り1時間余りを消化する事にしました。
残ったマキエをボンボンと打ち、残り僅かとなった時間に望みを託します。時折、道糸を張ってサシエをアッピール・・・ライン操作で一度海中に沈んだウキは再び海上へ浮上。マキエを打とうとウキから目を離し再びウキに目をやると、ナントあったハズのところにウキがありません...!
「んっ 無い・・・?」
そう思った瞬間、ピューっと道糸が走りました。 w( ▼o▼ )w オオォォ

ビックリ仰天で合わせを喰らわしますが、敵の走りが止まりません。なので、ラインを送って走りが止まってからの戦闘開始!竿を腰矯めの位置に持っていき、竿の胴を引き締めて敵の力を計ります。すると、アテンダーを介して伝わってきたのは超・重量感。とても普通の魚ではありません。張ってるハリスはブラックの1.5号、足元下は牡蠣の林・・・とてもガチンコ勝負はできないので、春のノッコミチヌを沖で浮かす要領でのらりくら~りと時間を掛けた誤魔化し作戦を敢行。
「焦ってはダメよ~」 を心の中で呟きながら、超・弱腰のヤリトリ・・・(笑)

そんな超・弱腰のヤリトリが功を奏したのか・・・・・
「まいった------」 ・・・っとばかりに浮いてきたのは80cmのオスの真鯛!
2015年の釣りを納めるに相応しい、大物捕獲劇とあいなりました。

納竿の準備・・・
サワラとヒラメの胃袋
大当り!
黄島釣行2日目
さて、この「小美漁」・・・スーパーステージにありがちな低い磯で凪でないと乗れません。
かく言う私も【2012年5月】に乗った事があるのですが、チョットした風波と満潮が重なって荷物を流した苦~い思い出があります。今日の満潮は午前9時30分、上礁時は満潮前なので安心ですが、満潮時の事を考えるとチョイとブルーな気分になります。滅多に乗れないスーパーステージか、はたまた荷物の安全を考えるか・・・。けっこう難儀な選択を強いられましたが、ロッドケースを船に預け、荷物を最小限にしてスーパーステージに挑む事にしました。

潮の流れる南側の釣り座に3人で並び、ゴンゴンと流れる本流に向けて仕掛けを放り込みます。 当初は楽勝!・・・と半分ナメて掛かっていた本流ですが、その流れはヨレたり湧き上がったりと複雑でナカナカ一筋縄にはいきません。1.8g負荷相当のウキに表示どおりのナマリを打って釣っていましたが、仕掛けが入っていないと判断。ウキを見る釣りではないので、そのウキの浮力を無視してハリスにBのナマリを追加して流していると・・・指先で押さえていた道糸が一気にスプールから弾き出ていきました。大きく竿を起こした後、高橋の哲ちゃんバリの3段合わせを喰らわせてから~の戦闘開始!アテンダー1.75号の胴を引き締めてウオとの距離を詰めに掛かります・・・しかし、敵もさるもので本流の流れを味方に付けてナカナカ姿を見せてはくれません。ハリを飲んでいるか否かは50:50・・・その時の心境や想像のとおりですが、我慢に我慢を重ねて浮かせたのは、ハリをゴックンしていたオナガ君でした。



ド・本流での釣りだったので、もっとボッコボコに釣れると思ったのですが、時間の経過と共にコロコロと変貌する複雑な潮流が仕掛けの入りを邪魔しているようで、タナとナマリの調整がやおーいきません。スーパーステージゆえに、もっと簡単な釣りを想定していたのですが、自然が相手だけにそう簡単にはいかず、あれやこれやと考え、仕掛けに手を加えれば喰うって感じの釣りに終始する事になりました。仕掛けを弄ると答えが出る事が多かったので、釣りとしては最高に面白い構成でしたが、仕掛けの重さ、タナの取り方、マキエの種類、瀬際のヤリトリなどなど、色々と考えさせられる事になった今回の黄島遠征でした。

下五島 黄島へ釣行!
毎年、恒例の黄島釣行ですが、今年は1月に行ったきりで、かなりのご無沙汰。黄島大好きの私としては、何とかならないものかをnaoさんに相談・・・。多忙な師走にもかかわらず無理を利いていただいて、今回の釣行となった次第です。
12月12日(土) 8時5分発のフェリー万葉に乗り込み、長崎港を出港!
福江港まで約3時間の航海ですが、海況は最近お決まりのシケ状態でした。 (´Д`;)/ヽァ・・・

午前11時15分、フェリー万葉は福江港に着岸・・・。
今回の釣行は人数が少ないので、ここから黄島海域へ渡す渡船「おうしま」の発着港である塩津港まで陸路を行く事になります。いつもはジャンボタクシーかレンタカーを利用するのですが、当日はnaoさんのご友人である 【GOTO釣KEN@福江島】 の管理者turikenさんの車で送ってもらう事になりました。w( ▼o▼ )w アリガトウゴザイマス...

12時05分・・・渡船「おうしま」に荷物を積み込み塩津港を出港。 美漁島を目指します。
港を出ると海はけっこうなシケ模様、フェリーでは感じなかった揺れが渡船「おうしま」を襲います。
スロットルを開けたり閉めたり・・・けっこうな揺れに身を預けること約20分、渡船「おうしま」がそのホースヘッドを押し付けたのは黄島は大美漁島の「ヒラバエ」という磯でした。

最近、よく乗る御馴染みの「ヒラバエ」ですが、今日は北東風が強烈でかなり難儀な予感・・・・・・。15時には風裏となる「撮影所」に入る予定なので、それまでの約2時間は「我慢釣り」と心に決めて準備に取り掛かりました。
マキエを撒いて仕掛けの考察・・・いつものパターンですが、今回も上五島は「ママコ瀬」釣行時と同様に、風の強さだけで仕掛けを選定。竿1.75号に道糸・ハリスは2号、想定するタナは3ヒロ~竿1本半。ウキは持って来ている松田シリーズの中で一番のヘビー負荷を背負えるヤツを選んでみました。

釣り座は風を左後方から受けながらの沖向き方向。先にマキエを打って仕掛けを放り込みます。竿先を海面下に沈めながら、追いのマキエを打ち、仕掛けをジワジワと張り込んでいくと、ヘビーな負荷を全身に受けたウキはジワリと海面に座り込み、徐々に潜航を開始。道糸が受ける風の影響に気を置きながら竿を操作していると、我が分身であるウキは明らかに別の力によって、海中深くに消えて行きました。

上がって来たのは、黄島らしい尾っぽの白いクチブト君・・・。幸先の良い一発にニヤリっ・・・としながら、隣の釣り座に目をやると、naoさんも良型を仕留めておられました。
風が強いのでマキエと仕掛けが合っているかは、はなはだ疑問・・・。おまけに糸フケが出放題なので、微妙なアタリを掛け合わす事は全くできません。そんな状況なのにクロの釣果が望める・・・この事実は黄島海域の海が如何に豊かであるかを物語っています。

14時45分、渡船「おうしま」が見回りにやってきたので、当初の予定どおり風裏へ入るべく瀬替りをする事に・・・。場所替えの選択肢は「撮影所」かその隣にある「ハナレ」。どっちがイイのか船長に尋ねてみると、最近は「ハナレ」の方がデカい傾向・・・との事。なので、よーくよく考える必要もなく、自然と「ハナレ」に上礁する流れとなりました。

余談ですが、「撮影所」には某社のVIPを接待(?)するべく、平和卓也さんが乗っておられました。有名メーカーの看板テスターも色々とたいへんですね・・・。 w( ▼o▼ )w タイヘンタイヘン...

さて、風ビュービューの「ヒラバエ」から、ほぼ無風の「ハナレ」に移ってきた我々は早速、釣りを再開・・・。ここは無風なので軽い仕掛けに交換すべきなのでしょうが、時間も残り少ないので、そのままのヘビーな仕掛けで釣りを継続する事にしました。
マキエを足元にパラリと打ってみると・・・アブッテカモらしき魚群がドドっと襲来。
先ほどまでVIP関連の方々が釣っておられたので当たり前と言えば当たり前。自然と沖に目が向き、「らしき潮目」を探します・・・逆光の時間帯だったので見難い状況でしたが、中美漁と大美漁との水道を走っている潮に引かれて出来るヨレを発見。そのヨレを目がけてマキエの集中砲火を喰らわし、仕掛けを放り込んでみました。ウキが見えないので、後打ちのマキエもそれらしい位置に・・・(笑) そして、仕掛けを張って穂先に注意していると・・・・・ゴンゴンと竿先を引っ張る生体反応をキャッチ!竿を起こし軽く合わせてから、竿の胴を締め込むと竿の反発力にあっけなく負けたウオは素直に足元に寄ってきました。上がってきたのは「ヒラバエ」より1サイズ小さい干物サイズのクチブト君。 チョイと力抜けした1尾となりました。

結局、17時過ぎまで竿を振り続けましたが、目を見張るようなサイズUpは無く初日は納竿。
17時30分、迎えに来た「おうしま」に乗り込み、大美漁「ハナレ」を後にしました。
今晩は黄島港から徒歩1分の民宿「やました」に宿泊。お風呂をいただいた後、美味しい民宿料理に舌鼓を打ち、明日のスーパーステージに備えて早めの就寝となりました。


ウキパラホルダーの作成!
バッカンにパラソルの骨の部分を引っ掛けただけだったので、簡単に海に還っていきました。
我が釣りには必要なアイテムなので、早速、Daiwaさんのウキパラを購入したのですが、このままでは同じ過ちを繰り返しそうな予感・・・。ですので、ウキパラホルダーなる専用の容器を物色してみましたが、近くの釣具店には置いてありません。こうなると必殺の通販となりますが、送料を含めるとけっこうなお値段でした。

なので、代用品は無いものかとあちこちを物色・・・100均のダイソーで見つけた調味料入れの直径が手ごろだったので、底をブチ抜き、底の一部を加工してクリップを取り付けてみました。
自画自賛ではありますが、ナカナカ良い感じ・・・・・ ψ(`∇´)ψ ケケケッ
約1/8の原価で出来た100均ホルダー・・・見てくれはプアですが、来シーズンのバッカン回りの必需品になりそうです。 w( ▼o▼ )w ナカナカエエノゥ・・・

軽いハリ
前回の上五島釣行でも遭遇し、ハリを軽量なモノに交換した途端、ウキが戻ってくる事なく、海中に消えていくようになりました。その時に替えたパターンが 「MS尾長7.5号⇒ひねくれグレ5号」
結果が出たので、ハリを小型化させたのは一応の成功。ハリスの号数までは落とさなくて良かったので、最小限の対応と言えるでしょう。そんな頼みの綱(諸刃の剣ともいうが・・・)のハリである 「ひねくれグレ」ですが、最近は近くの店舗で見かけなくなってしまいました。無くては困る種類のハリなので、代わりに買ったのが、画像の「ナノグレ」。 なんでも細軸・短軸・超軽量・・・だそうな。
「ひねくれ」よりも後発の製品みないなので、技術革新もそれは進んでいるだろうと思っての購入ですが、本音は「超軽量」のボールド文字が気に入ったから・・・ ψ(`∇´)ψ ケケケッ

このハリでアタリが明確に出ないなら、堂々とハリスのランクダウンに踏み切れます。
釣りは”最大値”を試してからの消去法がシンプルでイイですね・・・・・。
さて、実践ではどう出るか・・・このハリを使ってみる日が楽しみではありますが、できれば、こんな小さいハリを使わなくてもアタリがバンバン出るような状況を望みます (笑)。

0.4g負荷の組合せ
以前、そうブログで書いたが、原則、この考えは今でも変わっていない。
しかし、何でもイイと言いながら 「松田ウキ」 ばかりを使っている。
何故か・・・・・?
それは負荷(浮力)の種類が多く、その負荷の組み合わせが面白いからに他ならない。
普通に2Bとか3Bのウキもあるが、○-○といったナマリを2つ段打ちにする事を前提に表記されたウキがほとんどで、その種類は10を軽く超えている。画像のウキはG4とG4の2つ打ちで浮力ゼロとなるのだが、G1を1つ打ってチョイと過負荷にして使っても良いし、G6を3つ打ってみるのも面白い。ナマリの重さはメーカーごとに違うので、ウキの表記どおりに打とうと思ったら、同一メーカーのナマリを使う必要があるが、ナマリの重量を概ね把握していれば、少しの足し算で、どのメーカーのナマリでも現地合わせは可能。

1回の釣行で全ての負荷(浮力)を使う訳ではないので、そんなに多くの種類は必要ないと思われるが、そもそも適正なウキの種類や量の定義はどこにも無い。なので、数の理論で言えば少ないよりは多い方が現場で対応できる状況は多くなるハズである。使いこなすにはチョイとした記憶力と足し算のコツが必要だが、現場でイロイロと遭遇する不可思議な状況に対して、変えてみて、合わせてみて、試してみて、その結果を自分の経験則にする方が、手っ取り早く釣りはウマくなるであろう・・・。そして、何よりもその負荷(浮力)を組み立てるプロセスが釣りを面白くさせると思う。
釣りは結果が重要であるが、それに至るプロセスはもっと重要である。そんな意味でも負荷(浮力)の組合せを多く持つのは、釣りを楽しむ上での重要なファクターではないだろうか・・・。

上五島釣行のシメは香椎亭・・・
「ママコ瀬」を16時納竿。 宮之浦港を車で出発したのは18時過ぎ。
福岡に里帰りしている妻を迎えて、香椎亭に立ち寄ったのは21時過ぎの事でした。
以前は九州産業大学の線路向かいにあり、福岡に里帰りする度に寄っていたのですが、旧3号線の拡張などにより店舗が新宮に2度も移転。作り手の大将も代わり、味も濃くなったので自然に足が遠のくようになりました。ですので今回は久しぶりの訪問。美味だとイイな・・・大きな期待を持っての入店とあいなりました。
無料トッピングの漬物類を小皿に取って、ラーメン・カタを注文。暫くして提供されたのが画像のような実に長浜系らしいシンプルなラーメン。紅ショウガをパラリと乗せていただきます。


以前の記憶を呼び起こしながら、スープを一口。そして、カタめの麺を箸でつまんで口に運びます。
「うん・・・!? これは美味いんでねーの???」
店舗が替わってから良い印象の無かった香椎亭ですが、今回のラーメンは薄味の中にトンコツの甘味とコクが感じられて、かなり美味・・・。替え玉もいただきましたが、カタ麺にありがちな「ダマ」にもなっておらず、固さ加減も申し分ありませんでした。濃ければ良いとばかりに味の強いラーメンが台頭しているこのご時世ですが、長浜ラーメンの本質は薄味!味の濃さは自分で調整・・・と大学の教授が教えてくれました。(笑) やはり長浜はコレでないとねぇ・・・。 V(`∇´)V
今回の味がたまたまでない事を祈り、次回の博多入りの楽しみにしたいと思います。

五島列島 平島「ママコ瀬」
ロープを使って昇り降りするのがヤネコイ釣り座でしたが、バッグ類を置いている「事務所」での休憩時間が次第に多くなりました。休憩しては釣り座に戻ってを繰り返しますが、状況は一向に良くなりません。 「ここは食わんのか・・・ (´Д`;)???」
素朴な疑問が頭をもたげたので、ポイントの薀蓄を聞きに、いさきさんの所に行ってみると・・・
水道側で釣っていたハズなのに、姿が見当たりません。 w( ▼o▼ )w ドコニイッタノ ???

不思議に思って岩場を登ってみると、先客が釣っておられた近くの釣り座で北東風をまともに受けながら、海と対峙しておられる勇姿を発見! そそくさと駆け付けて話しを聞いてみると、先客の方からこちらへどうぞ・・・とのお誘いがあったそうで、このポイントで既にけっこうな良型を仕留めたとの事。 そして、いさきさんはおもむろに沖側の先端あたりを指さして・・・・・
「そこに入ればヨカバイ!」 ・・・っと男前のお言葉をいただきました。
いさきさんのお言葉に甘えて、沖側の先端に入らせていただき、チョイとウェイトを増した仕掛けを放り込みます。強烈な風が吹き付けてくるので、マキエのコントロールと仕掛け馴染みに少々の難がありましたが、足元に大きく張り出したサラシの際でウキの変化をキャッチ。合わせの後、難なく上がってきたのは、30cmを少々超えたクチブト君・・・。干物・塩焼きに丁度良い大きさなので、取り敢えずKeep・・・そして次の本命を狙うべく同ポイントをトレースしてみると、流石に上五島に誉れ高き「ママコ瀬」、本命のクロは順調に竿を曲げてくれました。

仕掛けを放り込み、マキエを打つ・・・この何でもないフカセ釣りにおける一連の動作ですが、今回は北東からの爆風で一挙一動に制約がかかります。
・ 仕掛けが馴染まない
・ マキエとサシエが合わせ難い(ほぼ合わない)
・ 釣りたいところが釣れない(釣り難い)
・ 仕掛けが張れないので合わせが遅れる
などなどの制約を受けるのですが、上から3つはイイにしても、オナガが喰ってくる海域で最後の 「仕掛けが張れない・・・」 がイケません。オナガと対戦した事のある人なら解ると思いますが、糸フケが出た状態でオナガが喰ってこようものなら、針ゴックンは必然。ですので、常に緊張感を持った”恐る恐る”のデンジャラスなヤリトリを強いられる事になります。
「泣く子をあやすようなヤリトリをして」・・・とは、いさきさんの弁ですが、まさに引いては緩めて、緩めては巻いての繰り返し。 詰めでは爆風でタモの操作にも一苦労する有様となりました。
爆風+尾長・・・恐るべし! w( ▼o▼ )w ヤレンノゥ・・・

爆風冷めやらぬ正午、先客が帰られたので、「ママコ瀬」は二人で貸し切り状態となりました。
何処でも竿は出し放題・・・ψ(`∇´)ψ ケケケッ。 なので、いさきさんは「沖黒瀬」側に釣り座を変更。その華麗なるフットワークと魚慣れした竿捌きで、替わったばかりの釣り座でも順調にクロを釣り上げていきます。私は沖側の釣り座でしばらくの間、頑張っていましたが、あまりに吹き付ける風が強いので、風を避けられる岩陰の釣り座に避難・・・。朝うちに釣っていた隣の岩場になるので、あまり良い感じはしませんでしたが、潮質が変わったからか、この釣り座も本命がHit!
結局、納竿を決めた15時過ぎまで、飽きない程度に竿は曲がってくれました。

終わってみれば、大小入り混じりで27Lクーラーはほぼ満タン!
机上でしかその凄さを知らなかった上五島の「ママコ瀬」ですが、この海域のポテンシャルの高さを改めて知った釣行となりました。

宮之浦港に帰り釣果を聞いてみると、皆さんほぼクーラー満タンの釣果!
体力的にタフな2日間となりましたが、気の合う仲間に支えられ、とても楽しい釣行となりました。
次回は再び五島列島へ・・・。 男女群島シーズンに入るまでの腕ならしといきたいものです。

上五島「ママコ瀬」
同船していたルアーフィッシングの方たちを 「?島」に下しました。
・・・で、次順はいさきさんとyukimaruの番なのですが、折からの北東風により、風裏となる良さげな磯はナカナカ見つかりません。そこで、Kさんと久幸船長が相談した結果・・・・・
「yukimaruさん ママコの水道側に上がらんね・・・?」 との事。
先客が1人いる上に風を遮るものはナッシング・・・しかし、ママコ瀬に乗った事の無いyukimaruに断る理由はありません。 「行きます!」 ・・・っと二つ返事で乗る事になりました。

マリンエキスプレスは「ママコ瀬」の北東側にホースヘッドを押し付けます・・・。沖側には先客がおられるので、水道側へ荷物を揚げて暫しの休憩。そして、先客の方に挨拶を済ませ、明るくなったのを頃合いに仕掛けの準備に取り掛かりました。
【竿】 アテンダー 1.75-50
【リール】 トーナメント 3000SH-LBD
【道糸】 ブラックストリームマークX 2.5号
【ハリス】 ブラックストリーム 2.5号
【ウキ】 1.2g負荷 竿1本
【ハリ】 くわせ尾長7.5号
・ ここは大きな魚が居るという話を度々聞いている。
・ 潮は解らんがとにかく風が強いので仕掛けは重さで勝負。
・ オナガの臭いがプンプンする・・・。
いつもなら潮を見て決める仕掛けですが、今回は上記の理由だけで仕掛けを選択。
ピトンだらけの底物師の釣り座を借りて、初ママコ瀬での釣り開始となりました。

今は下げの時間帯。 画像の黄色い矢印の方向にゆっくりと流れています。マキエを打つとスズメダイの群れがマキエの中心に群がってきますので、マキエは足元にドバっと撒いて本命用にチョロと撒く正攻法。しかし、仕掛けの投入方向に対して潮の流れが反対なのと水道側を強烈に吹き付ける風の影響で、マキエと仕掛けを上手く合わせる事ができません。仕方なく風の影響を受けない所に仕掛けを遠投し、当て潮を引いて釣る要領で釣りを続けていると、一瞬でウキが視界から消え去る ”男らしいアタリ” をキャッチ。ビックリ半分で合わせを入れて戦闘開始。引きまくるウオ・・・しかし、クロらしい重たい一本調子の引き味ではなく、どちらかと言うとガンガンと竿を叩く落ち着きのない引き。おまけに水中でギラリと白い閃光が・・・。 「(゜◇゜)ガーン ババぢゃ・・・。」
男らしウキの入りと竿を叩く引き・・・ババタレを確信し、けっこう無茶なヤリトリを敢行。しかし、抵抗しながらも徐々に浮いて来たウオの姿はババとは大違いでシマアジの如き体躯・・・。あわてて、慎重なヤリトリになったのは想像のとおりですが、タモに納まったのはシマアジではなく、コバルトブルーのヒレが美しい「ナンヨウカイワリ」でした。

