台風の大雨の後、9月に入って続く秋の長雨。おかげで川は増水・・・肌寒さも手伝ってか鮎掛けへの執着心も次第に薄れてしまった。私の行く川の鮎はほとんどが放流モノ。つまり、天然とは言っても魚に関しては半天然が正しいわけで、極端に捉えると釣堀のデッカイバージョンでの釣りとも言える。そんなフィールドで釣って何が面白いのか・・・って思いが出そうなものだが、口を使わない魚を釣る(掛ける)という普通の釣りではない手法であるため、机上理論では語れない面白さがあり、固体によってはその掛り方が全く違うというのも面白い点だと思う。そんな面白い鮎釣りであるが、年魚であるため季節限定。鮎師はどのみち竿を納めなければならない。後1ヶ月余りの期間、デカ鮎を狙って釣り倒すか・・・はたまた早々に納竿して次の釣りに入るか。人それぞれではあるけども、自分は先に書いたような思いに加えて「海」に気が向いてしまったので、昨日の日差しをキリに鮎道具の収納を決定。「また来年!」 ・・・そう思いながらも 「もう川はイイのか?」 って思いが不意に交錯。毎年味わう、なんとも妙な気持ちなのだが、この過ぎようとしている一つの釣りを惜しむ気持ちを大事にして、また来年の「夏の川」を楽しみたいと思う。

さて、画像は先日喰らったキスのテンプラ。柔らかくてアッサリとした淡白な身の味と食感を逃がさぬよう、衣がしっかりと守ってくれる超絶美味な一品。おおよそ、この料理が嫌いな人は居ないのではなかろうか・・・。これがあるから、キス釣りが止められない釣り師も多いと聞いている。
「糸造り」も美味だけど、やはり王道であるテンプラはキスメニューからは外せません。
食いしん坊ゆえに、釣りが変わる...これも大事な釣りの要素だと思いませんか。 V(`∇´)V