男女群島再遠征VOL3
その”らしい”潮流に期待したのですが、現れたのは極彩色のグルクン軍団。
これにはさすがに参った降参・・・で夕方の見回りで磯を替わる事にしました。
午後17時過ぎ、見回りに来たヘラクレスに乗って、今夜のねぐらに向かいます・・・。
ヘラクレスはハナグリ島を通り過ぎ、「立神」を経由、そして、女島の西側に出ました。
そこには、冬には滅多に上がれない女島西側のオナガポイントの数々が・・・。
どうにも今夜のお宿はマルヒに決定! ψ(`∇´)ψ ケケケッ

徳島県から来られた方々を「マルヒの4番」に下ろし、次順、前田キャプテンが今夜の我々の宿に選んでくれたのは「マルヒの2番」。 この一帯には何度か上礁してますが、「マルヒの2番」は2度目の上礁。 普通に平凡な磯なのですが何故かデカバンが釣れるんです・・・。
「今夜はやったかもね・・・。 V(`∇´)V !」
Ⅰ氏とほくそ笑みながら夜釣りの準備にかかりました。

ここ「マルヒ2番」の本命ポイントは「マルヒの1番」との水道側と言われています。
フナツキの反対側になるので移動がたいへんですが、ここを攻めない訳にはまいりません。
腹も減ってはいるのですが、ゴソゴソと荷物を持って水道側に移動。 昨夜と同様、頑丈一番の仕掛けを組んで夜の帳が降りかけた海に放り込んでみました。
タナは竿1本・・・ケミホタルの光を頼りに瀬際を舐めるように探っていきます。 しかし、ウキを沈めてくれるのはハタンポの一族のみ。 経験上、ハタンポがパタっと食わなくなった時がBig1のチャンスなのですが、悲しい事に仕掛けを入れる度にコヤツが食ってきてくれました。 こんな展開が続くと、昼の疲れがドッと出てきます。 なので、身体の休憩とポイントの休憩を兼ねて食事を摂る事に・・・。 今夜のメニューは配給弁当に焼きそばUFOを合わせた焼きソバ定食! ビールも喰らい、満腹になったところで釣りの再開・・・っとなるのですが、腹の皮突っ張ればナントヤラ・・・。 強烈な睡魔に襲われたので釣りを断念・・・早々に寝袋の住人になる事となりました。 Zzzzz!

午前3時・・・爆睡から起床。 暖かい寝袋から出たくない感じですが、残り時間はあと僅か・・・。
未練を断ち切るかのように寝袋を収納袋に仕舞います。
一杯の水を飲んで昨夜のポイントに戻り、仕掛けを投入・・・やっとアタリを拾ったと思ったらまたまたハタンポの一族でした。 そうこうしているとブラックヘラクレスの朝の見回り時刻・・・。 暖かい弁当を受け取り、ヘラクレスを見送ります。 「yukimaruさ~ん 9時頃回収!」
せっかく暖かい弁当をいただいたのだから、暖かいうちにいただく事に・・・。
そして、満腹になったところで再び釣り座に戻り釣りを再開しました。
かなり暗くなったケミホタルを見つめながらマキエをボンボンと打ち込みます。
すると、軽くシモったウキが速度を変えて海中に突入! 合わせをくれてやると、ハタンポとは別次元の重量感が竿に圧し掛かりました。 剛竿の強烈な反発力に抵抗するウオ。 ガゴンガゴンと引き回りますが、この竿の敵ではありません。 やがて水面にてヒレを叩く事に・・・。
「お~ぅりゃぁ!」 タイミングを計って磯上にブリ上げたのは40Upのクチブト君。
「マルヒ」にしては、かなり遅い初モノとなりました。

午前7時過ぎ、ケミホタルの光も不要な時間帯に。
いつもなら昼用のタックルに持ち替えるところですが、残り時間は後僅か。 なので、昨日同様、ハリスのみを細くして残りの時間を釣る事にしました。 重いタックルにヒーヒー言いながら、緩々と流れる水道の潮を釣っていると、30cm後半のクチブトがHit! この調子なら回収までにかなりの数になりそう・・・。 そんな取らぬタヌキを考えていたら、何やら海中が賑やかに。 マキエを撒いて海中を凝視してみると、ナント!極彩色のグルクン軍団が・・・・・。

狭い水道筋を縦横無尽に跋扈するグルクン軍団。 足元にマキエを集中し本命との分離を試みますが、足の速いグルクン軍団が相手では中々、サシエが通りません。 そして、やっとサシエが通ったと思った際に食ってきたのが画像のベラ・・・。 (´Д`;)/ヽァ・・・
一気に全身の力が抜けました。

午前8時、マキエ完売にて納竿・・・。
迎えにきたブラックヘラクレスに乗って男女群島をあとにしました。

今回の遠征、オナガの49cmが最大で60cmはおろか50cmにも届きませんでした。
型については過去最低の貧果・・・。 (ノД`)ハァ
「オナガの釣れんちゃね・・・」 前田船長の一言が全てを物語った遠征となりました。
キーワードはオナガの抱卵時期。
来シーズンはそうならないように願うばかりです。


蓬莱の天津丼
男女群島再遠征 VOL2
それまでの時間は夜タックルのままハリスのみを落として探ってみる事に…。
瀬替わりか居残りか・・・。
選択を決定すべく、かなりアンバランスな仕掛けを明るくなった海に放り込みました。
デカイのが食えば居残り・・・っで食わなければ瀬替りっとなるのですが、辺りが明るくなるのに比例するかの如く食ってきたのがコッパグレの大軍団!
とても居残って頑張れるような状況ではありませんでした。

早々に夜の頑丈タックルを竿袋に仕舞い込み荷物を纏めてヘラクレスを待つ事に・・・。
午前7時50分、見回りに来たヘラクレスに乗って「ノコギリ横」を後にしました。
ヘラクレスは風裏の客を次々と回収し昼の良さげなポイントを探します・・・・・。

吹き続けていた北西風はかなり緩んだので、皆さん西磯の様子が気になるところ。 そんな皆の気持ちを察してか、前田船長は男島とクロキ島の水道を突っ切って、男島の西磯の様子を伺います。
しかし、残念ながらまだ波が高く、磯に乗れるような状態ではありません。
暫く監視モードで待機しましたが、ヘラクレスは反転・・・クロキ島の東に進みました。
「何処に行くんぢゃろか・・・。」
不安いっぱいで様子を伺っていると、ヘラクレスはクロキ島と中ノ島との水道にズンズンと進入!
けっこうなウネリが見てとれるのですが、前田船長は全く怯む様子はなく、瀬戸の中央付近に位置する1つの磯にホースヘッドを押し付けました。 「yukimaruさん 行きましょう!」

前田船長が我々のDay Attack用に用意してくれた磯は・・・俗名:「水族館」。
初渡礁ですが、遠征のたんびに見る奇妙な形の尖がった岩の近くにある磯でした。
虎の巻によると、魚種が豊富な事から、その名前が付けられたそうな・・・。
それもそのハズ・・・瀬戸の中なので潮はゴンゴンのカッ飛びモード!
「帆立岩」の潮流なみに流れておりました。 ψ(`∇´)ψ ケケケッ

この潮流なら昼オナガの期待大は激高! 期待に打ち震えながら選んだタックルは本流を疾走するデカバンにも屈する事はない「がまかつマスターモデル尾長H」。 3号の道糸にBB-3Bのウキを通し直結にて3号ハリスをセット・・・沈ませ気味に負荷を調整し、上げの潮流に流し込みます。
バラバラと出ていく道糸をサミングしながら探っていると、手にゴンっとくる本流Hit!
しかし、それはオナガではなく ”いわゆる普通のクチブト君”。
最初の突っ込みは潮流の手助けから気持ちの良いものでしたが、持久力は推して知るべし。
かなりガックリと来たのは想像のとおりです・・・。

何とかデカイのを・・・。 あっちに投げたりこっちに投げたりと色々な潮筋を探求してみます。
しかし、デカバンが食ってくる事はなく、当ってくるのは40cm以下のクチブトばかり・・・。
「この潮流にこのサイズかぃっ・・・。 (´Д`;)/ヽァ 」
ポッキンと音を立てて心の棒が折れたのをきっかけに、昼食を摂る事に・・・。
今回もスタミナ重視の「焼肉セット」。
そして、その副作用で少しは心が豊かになるように・・・。 V(`∇´)V

Ⅰ氏とビールを飲りながら「佐賀牛」を突っつき、あーだこーだと今後の展開を語ります・・・。
そして、満腹になったのを契機に釣り座に戻りましたが、上げの潮は勢いを失い下げにへんげ!
なので、釣り座を180度変更して下げの本流を探ります・・・。
流す距離が少し長い下げの本流は、ヨレてたわんで湧き上がり・・・。
その ”らしい” 潮流の形にデカバンの出現を期待したのですが、残念ながら下げの本流の中にもデカバンの姿はなく、代りに姿を見せたのが極彩色のグルクン軍団・・・。 (´Д`;)ヤレヤレ・・・
夕方の見回りで瀬替りする事を決断した瞬間とあいなりました。

男女群島再遠征
船は「あじか」さんの誇るブラックヘラクレスとなりました。
実はこの船に乗るのは久しぶり・・・・・
前田キャプテンに忘れられてないかと心配でしたが、かろうじて覚えていてくださり一安心。
お客の人数も少なく定刻より30分早くでの出港となりました。

「圧倒的なパワーは他の追随を許さない・・・」
あじかさんのHPにあるブラックヘラクレスの紹介文ですが、これは正にそのとおり!
男女群島の男島に到着したのは、田平港出港から3時間後の16時30分でした。
五島列島を抜けてからは、けっこうなウネリがあったのですが・・・・・
前田キャプテンの操船技術と2600馬力のコラボは流石ですね。
w( ▼o▼ )w オォ!!

Ⅰ氏と男島の景色を楽しみながら、「どうせ後のほうぢゃろ…。」
アンケツこいていると・・・「yukimaruさん 準備しましょう!」
2番目に声がかかり慌てて準備するハメに・・・。
大事なビールを小脇に抱えて降りたのは男女群島男島は「ノコギリ横」!
吹き続けている北西風の風裏となる磯でした。

ここ「ノコギリ横」は「八女瀬」側のワンドから「ノコギリ」側の突端にかけてがポイント。
Ⅰ氏が突端側に、私がワンド側に釣り座を取りました。

オキアミにアカアミを加えただけのマキエを準備し頑丈一番の仕掛けを組み上げます。
竿は「がまかつ」フカセPスペシャルの5号。 これに8号の道糸と8号のハリスを合わせます。 ・・・で、準備が出来たところで、それぞれが釣りを開始!
まだ夜の帳は降りていないのですが、タナを竿一本程度取り夜のオナガを狙います。

ケミを装着していない1号負荷のウキが潮に馴染み、ユラユラと潜行を開始…さぁ入るぞ!っと言わんばかりの状態ですが、そうは簡単にイキません。
暫く我慢の時間が続きます。 頭に想像を張り巡らせながら、タナを上げたり下げたりの試行錯誤・・・すると、明らかに違う反応をウキがキャッチ! 「うおぉぉりゃぁ~!」 ・・・っと大合わせを食らわせますが、残念ながら上がって来たのは大外道のサンノジ君でした。

一発目のアタリが大外道でガックリコンでしたが、そこはオナガの楽園男女群島!
辺りがすっかりと暗くなり、ケミホタルをウキに装着したと同時に本命のオナガが喰ってきてくれました。 それがナント、皮一枚…。
食い渋っている感じで、今夜の苦戦を想像させてくれます・・・。

夜のウオもサシエを離す・・・。
手にドカンとくるような景気の良いアタリは一度も無く、何となく怪しい感じのウキの変化を掛け合わせて数を伸ばす釣りに。 前回の遠征でも同様でしたが、かなりシビアな夜釣りとなりました。
眠気との戦い…集中力の持続が何題でしたが、頑張った結果、朝マヅメを迎える頃にはドンゴロスはスタンディング! 何とか「型」にはなりました。 V(`∇´)V

ヘラクレスの見回り時刻は午前8時頃…。
それまでの時間は夜タックルのままハリスのみを落として探ってみる事に…。
瀬替わりか居残りか・・・。
選択を決定すべく、かなりアンバランスな仕掛けを明るくなった海に放り込みました。
