3月の男女群島~その2
どこぞのスーパーステージへ瀬替りする目論見でしたが、敢え無く撃沈。
この磯に居座る事に決めました。

朝の見回り時、食料を全部下ろしてスタミナ補給.....。
今回も高島師匠御用達のシャトーブリアンと牛タンを楽しみます。

スタミナを補給し元気が出たところで、昼釣りを再開。
満足のできる型ではありませんが、腹パンのクチブトグレが竿を曲げてくれました。
昨夜の事を思うと昼オナガの期待度も高かったのですが、残念ながら昼オナガはノーヒット.....夜に期待となりました。

夕刻には風も波も落ちて海況はかなりイイ感じ。
東磯に展開していた釣り人も今夜の宿にと「南風泊」周辺に来るようになりました。
サラシも風も無く、今夜はかなり釣り良い感じ.....V(`∇´)V
期待に胸を膨らませながら、昼タックルから夜タックルへと持ち替えます。

昼のマキエが効いているので、マズメ時からの激震を期待していましたが残念ながら不発。
オナガのアタリを捉えたのはすっかり暗くなってからでした。
3ヒロに設定したタナが取れ、仕掛けが馴染んだ途端、マッハの速度で海中へ。
ビックリ半分で竿を起こしましたが、この手のアタリはババタレの確立8割強....(笑)
逃げてもかまわんっ!.....のヤリトリとなりました。
ガゴンガゴンと引き回るウオ.....それに対して、「うおおおぉぉぉりゃあぁぁ~」 での応戦。
けっこうな引き味を披露してくれましたが、我が手にあるのは、がまかつの誇る鬼竿....その強烈な反発力に屈したウオは水面上でハネを叩く事に。タイミングを計り呼吸を整えて磯上へブリ上げたのは50オーバーのオナガグレでした。

その後もポツポツとオナガの反応を拾い、久々となる 「デカバンオナガ」 も登場!
昨夜より数は伸びないものの、型で大満足の夜釣りとなりました。

すっかり凪いだ「有田奥」の磯。
寝るところも豊富で足場も良く、再訪したいと思える磯でした。
あのシケの中、この磯を案内してくれた前田キャプテンに感謝の遠征となりました。
来シーズンはもっと早くに..... w( ▼o▼ )w ガンバルンバ!


3月の男女群島
旬の時期を逸した感は否めず、海のご機嫌もナナメでしたが、今しかない....って事で遠征を決行!前田キャプテンの操るブラックヘラクレスに乗り込みました。

13時30分、ヘラクレスは田平港を出港!
けっこうなウネリが残る中、約3時間少々で男女群島に到着。
風が強く海の状況が悪いので、てっきり東側の磯だと思っていたら、我が順番になったところで、男島の西側に転進!「有田瀬」の先端を回り込んだ所で暫しの間、監視モード。
どの磯も白波を被り何処に降りるんや.....って状況でしたが、ブラックヘラクレスは静かに前進、ホースヘッドを押し付けた磯は 「有田奥」という磯でした。
「yukimaruさ~ん ここで釣れんなら、どこ行っても釣れんバイ.....(笑)」
きっちりとキャプテンからプレッシャーをいただきました....

明るいうちに毎度の儀式を終わらせて、頑丈一番の鬼タックルを組み立てます。
そして、夜の帳の下り始めを契機に夜の部を開幕。

時折押し寄せてくる大サラシに悪戦苦闘していると....ウキがゆっくりと海中へ。
半信半疑で合わせを入れると、しっかりとした手応えが返ってきました。
ガゴンガゴンと引き回るウオ....しかし、大した引き味ではありません。
喰ってきたのは夜の本命オナガ君ではなく、腹パンのクチブトグレ。
男女群島での嬉しい1尾ですが、何となく肩すかしをくらったような気分になりました (笑)

ちょっぴり不安なスタートになりましたが、そんな心配はご無用で辺りが漆黒の闇になったのを皮切りに、続々と本命オナガが登場.....。大サラシが出来る合間に仕掛けを馴染ませるという難儀な釣りではありましたが、それが出来れば高確率で本命が喰ってくるような状況に。


風とサラシが無ければね..... (´Д`;)/ヽァ・・・
叶わぬ願いでしたが、流石は前田キャプテンおすすめの磯....オナガの魚影は濃いようで、時間の経過と共にドンゴロスの膨らみは順調に増していきました。

男女群島再遠征 VOL2
普通なら3号ハリス程度で始めるのですが、ここは「サメ瀬」。
・ がまかつ マスターモデル尾長HH
・ ダイワ SH3000LBD
・ 道糸 サンラインオシャレ5号 ハリス サンラインブラック5号
・ ハリ 尾長速攻・くわせ 8号
・ ウキ 1.2g負荷相当
・ タナ 3ヒロ~
前回の「SOSハナレ」と同じタックルを組んで仕掛けを放り込みます。
いつもなら本流がゴンゴンと流れ、その中に仕掛けを預ければアレコレと考える必要無くウオがガンガンHittしてくるここ「サメ瀬」.....しかし、今回は潮回りが小さいせいか、いつものような活発な潮が行きません。

足元には巨なサンノジやイスズミが跋扈。そうそう食ってくる輩ではありませんが、食ってくると面倒なので、そやつらを交わしながらあっちこっちと潮の筋を探っていると、かなり深いタナでアタリを捉える事ができました。
往生際悪し....で上がってきたのは50弱のオナガ君。
潮が行かない状況での嬉しい1尾となりました。

この1尾を皮切りに.....っと言いたいところですが、ナカナカそうはいきません。
上げの時間になっても来ない潮に加えて、足元に巨大なサメが遊びに来るようになりました。その数、ナント3.....。磯名にピッタリの来客ですが、良い客ではありません。
何処ぞに行けよ.... そう思いながら昼釣りを続ける事になりました。

オナガはポツポツと釣れ続き、17時10分.....ブラックカイザーの見回りTime。
昼の釣果をクーラーに納め、代わりに「焼肉セット」を取り出します。
ブラックカイザーを見送り、新しいエサの準備をしたところで、さぁ釣るぞ!....となるのですが、今からは「小サメ」には釣り辛い下げ潮の時間帯。なので、早めに夕食を食べて仮眠を取ることにしました。昨日からの疲れに加え、お腹を満たしてくれたシャトーブリアンの相乗効果で横になってから意識不明になるのにそう時間は掛からず.....。覚醒したのは午前1時の事でした。
先に起きて釣り始めていた高島師匠に状況を聞いてみると....
潮は行かんがオナガはポツポツ食う.....との事。
たたんでおいた我夢者を再び伸ばして、頑丈一番の仕掛けを暗い海に放り込みました。
・ がまかつ 我夢者 5号
・ シマノ レマーレ8000番
・ 道糸 サンライン ブラック8号 ハリス サンライン Vハード8号
・ ハリ 夜釣王 6号
・ ウキ キザクラ(ケミホタル装着)
・ タナ 1本~2本
竿1本のタナでアタリなし.....なので半ピロづつタナの探求を始めます。
そして、探求を続けること数投.....竿1本半強のタナで初のアタリをキャッチ!合わせた途端に異様な力で「大サメ」方向に走りました。「大サメ」方向に回られたらアウトなので、無理やり止めにかかると、いとも簡単にハリスがプッツン。最初はメダイかとも思ったのですが、チモト付近の切られ方を見ると、おそらく針をゴックンした巨なオナガ君..... (´Д`;) ハァモッタイナイ
昂ぶるる気持ちによりプルプルと震える指でハリを結び、気を取り直して仕掛けを投入。そして、この仕掛けに喰らいついたのは、これまたおそらく巨大なオナガ君.....コヤツ一度は浮いたものの、締め込みが少し緩んだ途端、「小サメ」の正面直下におっとろしい力で潜りまくり全く止める事叶わず.....瀬ズレでプッツンとなりました。ヾ(▼ヘ▼;) ヘタクソ...

逃がした魚は大きい......そして後悔。
「小サメ」にはデカバンがよーけおる......っと聞いていますが、そう何本も1人の釣り人に当たるハズはなく、50チョイまでのオナガをそれなりに釣って夜釣りは終了.....。
夜が明けて2日目の昼釣りの開幕となりました。
タックルは前日のとおり。潮も前日と同様にハッキリと切れる潮ではありませんでしたが、「サメ瀬」の魚影の濃さがそうさせるのかポツポツとオナガが登場。

ドンゴロスの膨らみも次第に増していき自立するようになりました。
このペースでいけば2つめのドンゴロス出動......となる感じでしたが、上げの潮がゆっくりと動き始めたのを機にオナガと共にサメが登場。昨日は3匹だったのが、今日は親子兄弟全員集合の計7匹。おまけにハリ掛かりしたオナガを容赦なく追い回してくれます。

オナガが食った瞬間、釣り人はオナガとの勝負ではなくサメとの勝負。
どっちがオナガを取るか.....となるのですが、食ってくるオナガが小さくないのでやおーいきません。何度となくサメとの格闘を余儀なくされ、仕掛けのロストで破産に追い込まれてしまいました。
鬼タックルの夜釣りでこうなったら...... (´Д`;) ハナシニナリマセン
さすがに背筋に寒いものが走ったので、夕刻の見回りでスーパーステージからの撤退を決意。
2年ぶりの「サメ瀬」に別れを告げることになりました。

結局、最終日の夜はホテル 「ブラックカイザー」でオナガの造りを肴に楽しい宴会.....。
2泊3日の遠征を終えることになりました。

男女群島 再遠征
前回、「SOSハナレ」から悪天候による撤収となり、「沖の平瀬」で満足のいく釣りができなかったリベンジ....がタテマエですが、ホンネは2日釣りの完遂です。最近は予約のタイミングや天候により2日釣りがナカナカできません。しかし、今回は運と天候に恵まれて2日釣りにエントリーする事ができました。
本日、出港する船は1泊2日便のブラックヘリオスと2泊3日便のブラックカイザー。
出船前、 「道楽三昧見てますよ~」 ....っと嬉しいお声がけをいただきました。
最近は更新をサボリ気味なのにありがたい事です....m(__)m

午後1時30分 ブラックカイザーは田平港を出港...。
チョイとゆっくりめの航海で男女群島の男島に到着したのは午後5時30分過ぎの事でした。
多少の波はあるものの、凪予報なので男島の西磯から瀬着けを開始。あじかブラック軍団の先陣を切る事になったブラックカイザーは名だたる名礁にホースヘッドを押し付けていきます。

「荒磯かぶり」、「SOS」、「帆立岩」、「立神」......
そして、しんがりを勤める事となった我々が乗ったのは2年ぶりとなるスーパーステージ。
何かと心配事の多い磯ですので、山見船長に感謝の上陸となりました。
※後日撮影

・ がまかつ 我夢者 5号
・ シマノ レマーレ8000番
・ 道糸 サンライン ブラック8号 ハリス サンライン Vハード8号
・ ハリ 夜釣王 6号
・ ウキ キザクラ(ケミホタル装着)
・ タナ 3ヒロ~
「小サメ」に不利な下げの時間帯ですが、このスーパーステージで上げの時間帯までポヤ~っと過ごすことはできません。ワンパターンの鬼タックルを手にいつものポイントに鎮座。
マキエを足元に集中させて磯際に仕掛けを放り込みます。「大サメ」の突端方向に行きたがる仕掛けを磯際に引き付けながら待っているとウキに妙な違和感が.....。半信半疑で道糸を張って聞き合せてみると.....いきなり竿先にゴン!
ビックリ半分での合わせとなり、半ば竿をノされかけましたが、タックルの強度を信じて一気に浮かせにかかります。我夢者の強靭な反発力が嫌なのか、ガゴンガゴンと往生際悪しで引き回るウオ。引けば引くほど反す刀の反発力が襲ってくるのを悲しいかなウオは知りません。次第に弱りその体躯をゆっくりと浮上させる事になりました。

ハネを叩いた音を確認.....「せーのぅ.....」っと心の中で呟き、一気にウオをブリ上げます。
ビトンビトン....磯上に横たわったのは茶系色の強い50超の尾長グレ。
さすがスーパーステージに潜む尾長と言わせしめる1尾でした。

男女群島 SOSハナレ
お世話になった渡船は あじか磯釣りセンターの旗艦 ブラックサムソン!
とてもユニークな尾下船長が操船する船で、通常は香港チームの専属船と化していますが、今回はチャーターの中日だったようで我々、日本人を乗せて男女群島まで連れて行ってくれました。

14時....田平港を出港。 約3時間少々の航海で男女群島に到着しました。
事前の天気予報は凪だったのですが、現地は意外にもシケ模様.....。先に到着していたブラック軍団も東側の磯に展開しています。こんな状況では良い磯は空いていないのが常ですが、尾下船長は中の瀬戸に突進.....吹き付ける北東風に強いと言われる 「SOSのハナレ」にホースヘッドを押し付けました。
※ ↓SOSハナレ(後日撮影)

「夜になったら北風に変わるけん、時化てきたら岩につかまっとって~(笑)」
相変わらずユーモアタップリの尾下船長....
「前回は際より本流が良かったみたいバイ....」
キッチリとしたアドバイスもいただきました。

・ がまかつ 我夢者 5号
・ シマノ レマーレ8000番
・ 道糸 サンラインブラック8号 ハリス Vハード8号
・ ハリ 夜釣王 6号
・ ウキ キザクラ(ケミホタル装着)
・ タナ 3ヒロ~
頑丈一番のタックルを組み上げ、夜の帳が下りるのを頃合に眼前の海に仕掛けを放り込みます。潮をは上げ方向(オレンジ)....タナが取れてからゆっくりとウキを沈めるイメージで釣っていると、意外に早く反応がありました。
ガゴンガゴンと引き回るウオ.....けっこうな抵抗を披露してくれますが、がまかつ「最強フカセ竿」 の敵ではありません。ほどなくして磯上に横たわったのは40cm後半の尾長君でした。

さすが底物、上物の雄である中の瀬戸の名礁 「SOSハナレ」
夜半から降り始めた雨に随分と気を削がれましたが、ポツポツと尾長は釣れ続けました。
夜が明けてDayタックルに持ち替える事に....
・ がまかつ マスターモデル尾長HH
・ ダイワ SH3000LBD
・ 道糸 オシャレ5号 ハリス サンラインブラック5号
・ ハリ アワセ尾長8号
・ ウキ 1.85g負荷相当
・ タナ 2ヒロ~
見える本流筋に仕掛けを放り込むと.....
パラパラと出て行く道糸がロケットの如く一気に走ります。

食ってくるのはほとんど尾長。
40cm後半が主体ですが、見回りの時刻を迎える頃にはドンゴロスは自立するようになりました。


尾長のステーキ
男女群島2泊3日の旅 2日目~
午前3時30分、ブラックカイザーが朝の見回りにやってきました。
釣果をクーラーに納め、配給されるお弁当を受け取ります。
「8時~9時にサムソンが来ますから.....」
ブラックカイザーを見送り、喧騒が治まったところで釣りの再開....っと普通はなるのですが、私は昨夜のVSサバの対戦の疲れを癒すために寝袋に入る事にしました.....Zzzz。
目が覚めたのは午前7時過ぎ.....
ゴソゴソと寝袋から這い出し、卵とハムを焼いて朝食の準備に取り掛かります。

朝ビールを飲りながら朝食を食べていると、「二重鼻」の横磯にブラックサムソンがやってきました。尾下船長がマイク越しに語る独特の英語の様子だと、香港チームを西磯に瀬替りさせるようです。
そして、我々に向かって日本語で.....
「yukimaruさ~ん 10時過ぎにまた来るので西磯に替わりましょうね~。」
そう言い残してサムソンは走り去っていきました。

午前10時20分、ブラックサムソンが次の磯にと選んでくれたのは、「針古のハナレ」.....
磯が低いのでナカナカ乗れない名礁ですが、私はヒラマサを釣ったくらいでクロに関してはあまり良い思いをした事がありません。今は下げの時間帯、「針古のハナレ」の本命潮なので、船着を陣取り昼釣りを再開しました。

・ 竿 マスターモデル尾長H 5m
・ リール トーナメント3000SH-LBD 尾長スプール
・ 道糸・ハリス サンライン オシャレ5号 ブラック5号
・ ウキ 松川B-BB
・ ハリ 尾長くわせ8号
・ タナ 2ヒロ~
過去、良型のヒラマサを釣り上げた事があるので、タックルはサメ瀬バージョン.....。
そのゴツイ仕掛けを下げの本流の中に投入します。1.4g負荷のウキは潮に揉まれて即、潜行。パラパラと出て行く道糸を指先で押さえながら仕掛けを張り込んでいると.....潮の流れ以上の速度で道糸が出ていきました。間髪入れずに合わせを入れて竿を大きく起こします。本流の流れに乗ったウオはけっこうな重量感。しかしながら、サメ瀬バージョンのタックルを困らせるほどのモノではありませんでした。

下げの時間が進むにつれ、「針古のハナレ」の本流はその様相を刻々と変えて流れます。
一投毎に潮筋が変わるので、マキエの打ち方に疑問を感じましたが、滅多に乗れない「針古のハナレ」、その魚影はかなり濃いようでクチブトは順調に食ってきます。これだけ本流が流れていれば、尾長の1尾や2尾は食ってきそうな感じでしたが、結局、最後まで尾長の姿見ず.....。疲れも出てきたので早めに道具を納めて、ブラックサムソンを待つことにしました。

16時50分.....ブラックサムソンが来磯。 今夜の我々の宿の予定を聞いてみると.......
「マルヒに行ってみましょうか.....」 .....っと尾下船長。
ヨカ磯が無いなら昨夜のところに....っと言うつもりでしたが、「マルヒ」なら全くノープロブレム。
ブラックサムソンは2600馬力の咆哮を轟かせながら北上、今夜の宿を目指します。「エッケン瀬」を通過、いよいよ「マルヒ」となったのですが、「マルヒ」一帯の磯はどこも人人人...。
「さっきまで空いとったばってんねぇ....」 っと尾下船長。
さぁ、何処に行く! .....っとなったのですが、ブラックサムソンはハナグリ瀬戸に入り、名礁「立神」を拝んだところでスロー運転となりました。尾下船長が今夜の宿にと選んでくれたのは「ハナグリの壁」...という磯。この界隈には上がった事がないので、ある意味新鮮でしたが潮が引いていたせいもあり、磯に乗るのにはエライ苦労する事になりました。

「朝の3時頃にきます.....」
ブラックサムソンを見送り、暗くなる前に釣り座の確認をします。...が、その釣り座が何ともイケません。兎に角、足場がいびつで、下手すりゃアキレス腱プッツンの急斜面。おまけに高台なので、上手く魚が穫れるかも甚だ疑問という有り様でした。
おでん定食を食べ斜めの状態で仮眠...。覚醒してからは悪い足場に悪戦苦闘しつつ2枚の尾長の捕獲に成功.....しかし、夜半からは10kgクラスのメダイの猛襲に会い、腕と腰を完膚なきまでに破壊されてしまいました。メダイが暴れだしてからは尾長のアタリはパッタリと途絶え、そのまま朝の見回り時刻を迎える事に.....。

午前3時、ブラックサムソンの見回り時刻。
悪い足場に足はダルダル。メダイと格闘した二の腕は乳酸まみれ.....なので、このままブラックサムソンに撤退する事にしました。船に乗ったらショートロッドでアカハタでも釣ろう.....そう思っていたのですが、朝ご飯を食べた途端に強烈な睡魔が来襲。そのまま田平港まで爆睡となりました。
こうして男女群島2泊3日の旅は終了.....。
60には少々、足りませんでしたが良い釣りとなりました。
次回はヘタレずにデカバンを狙います。 w( ▼o▼ )w ガンバルンバ

男女群島2泊3日の旅 1日目
日中は潮の走る水道筋に.....っと思っていた願望は北西風13mにて撃沈。
ですので、ここ「二重奥」の横潮を攻略するしかありません。時折、回り込んで来る風はかなりの強さ.....。それに加えて潮は横流れなので釣り辛い事は想像のとおりてす。少しでも風の影響を和らげようと、道糸細めに重めの2段ウキ仕掛けを選んでみました。
・ 竿 マスターモデル尾長H 5m
・ リール トーナメント競技 LBD
・ 道糸・ハリス サンライン ブラック2.25号
・ ウキ 釣研ツインフォース(2段ウキ) 5B
・ ハリ 尾長くわせ7.75号
・ タナ 3ヒロ~
竿と糸のバランスが悪い感じですが、取り回しの良い5m竿はこれしか持って来ておらず、少々のウオならタモを使わずにブリ上げてやろうって寸法です。

潮は左から右へ。風も左から右に吹き抜けていきます。時折吹き付ける突風は身体の平行バランスを崩すほど。タイミングを誤るとマキエも思う所には打てません。そんな状況の中、第一投を正面左のポイントに放り込んでみました。「二重鼻」方向に流れる潮に乗せて仕掛けを流していきますが、風に道糸を取られて仕掛けは内へ内へと入っていきます。ナカナカ自分の思うようなラインに仕掛けを流せない状況でしたが、「二重奥」の魚影はかなり濃いのでしょう、一投目からウキはスパっと海中に消えました。鮮明なアタリだったのでイスズミかと思ったのですが、上がってきたのは40をチョイと超えたクチブト君。嬉しいDay Attackでの一尾となりました。

その後もアタリは続きましたが、一投目に食って来たような良型はナカナカ姿を表しません。干物用の小型クチブトは既に規定量に達しているので、ゴックンしていない個体は海に帰っていただきながら釣りを続けます。松田名人は小型のクチブトもエサトリと同様に考えて分離すると釣りビジョンで語っておられたのを思い出し、マキエの位置、仕掛けの投入点、タナ.....それらを変えながら良型が食ってくる結果を探求してみます。しかし、そう簡単に上手くいくハズはなく、たま~に食ってくる良型のクチブトに対して、次の試行錯誤を繰り返す輪廻の釣りとなりました。

16時過ぎ.....ブラックカイザーの見回りTime!
釣果を船のクーラーに納め、魚のエサと我々の食料を磯に下ろします。ブラックカイザーを見送った後、まだ日は高い状況ですが少し早いディナーをとる事に.....。今夜のメニューは高島師匠が用意してくれたヒレ肉とタンの焼肉定食。そのゴージャスなディナーを平らげたところで、今釣行2度目の夜釣りに突入する事になりました。
タックル&仕掛けは昨夜と同様にタナを2ヒロとして釣りを開始。
その開始早々、連発で2尾のオナガ捕獲に成功しました。

その出だしの良さに今夜はしてやったり...っと思っていたのですが、その後が続かず。妖しく光るケミホタルの光を眺めながら、来るかもしれないオナガの一撃を構えて待ちますが ”らしき反応” はありません。変化の無い釣りに集中力も途切れがち...なので、少し仮眠を取ることにしました。最初は岩場にもたれかかり素のまま寝ていたのですが、吹き付ける風が冷たくてとても寝てはいられません。仕方がないので入ったら出にくい禁断の寝袋を使う事に.....。チョイと目を瞑ったつもりでしたが、覚醒したのは5時間余り経過した午前1時過ぎの事でした。
釣りを続けていた高島師匠に状況を聞いてみると、大きなサバが食ってきたとの事.....。大きなサバと聞いてはゆっくりと寝てはいられません。そそくさと寝袋を片付け、釣り座に戻って仕掛けを沖目に放り込んでみました。1投、2投....磯際を狙わない釣りを繰り返します。その数投目、妖しく漂っていたウキがピュ~っと海中へ。合わせをくれてやるとけっこうなゴウリキで引き回ります。サバを確信してのヤリトリでしたが、そのサバの本領である横走りを存分に楽しんで磯上にブリ上げ一閃。磯上でビビビビッ....と細かい痙攣を見せるサバ。その体躯は50cmを優に超えていました。

サバを2本確保したところで、沖を狙うのを止めて瀬際に視点を戻します.....。
サバからオナガに狙いを変えた訳ですが、マキエに狂ったサバは磯際でもバンバンに食ってきました。持ち帰りの処理が面倒なので釣ってはリリースを繰り返します。サバがウロウロしていてはオナガは薄いか.....そう思って釣りを続けていましたが、サバの食いが止まった直後から今度はオナガのアタリが頻発。食いが浅いのか針ハズレによるバラシもかなりありましたが、ブラックカイザーの朝の見回り時刻までオナガは順調に当たってくれました。

⇒男女群島2泊3日の旅 2日目~

男女群島2泊3日の旅 初日夜
今回の鬼タックルは前回の日帰り釣行とほぼ同じモノ.....
・ 竿 がまかつ 我夢者5号
・ リール シマノ レマーレ8000D
・ 道糸・ハリス サンライン ブラックマークX8号 Vハード8号
・ ウキ キザクラ 3B + 水中ウキ3B
・ ハリ 夜釣王6号
・ タナ 2ヒロ~
設定したタナが取れたらジワリとウキが沈むイメージですが、このジワリの程度がナカナカ難しく、その度合いの調整にけっこうな時間が掛かります。タナで変わり潮で変わりは想像のとおりですが、その微妙なジワリをビシバシ掛け合わせていると、弱ちぃ引きでハタンポが上がってきました。コヤツらは集団で屯しており、近くに本命が居ないとナンボでも食ってきます...。ある意味、本命の探知機として機能する事もあるのですが、このハタンポ系のウオは歯がザラザラなのでゴックンされるとハリスが痛んでやおーいきません。

前回、「ヤスナガ」で味わったハタンポとキンギョの大祭典を思い出すいや~な展開。
何とかならんか......とマキエのタイミングを変えたり、タナや仕掛けを弄ったりと確証の無い悪あがきをしていたら、意外に早く本命からの便りがありました。
海面下ギリギリを漂うウキ。そのウキがゆっくりと海中に入りかけた瞬間、半信半疑で合わせてみると確かな重量感が竿にズン。次の瞬間、沖側に向けて青物系の走りを見せましたが、上がってきたのは ”これぞ尾長!” っと言わんばかりの見事な尾っぽを持った本命君。
マキエにつられて浮いたのか、2ヒロ程度のタナで食ってきました。

ウキを沈めるか浮かせるか.....
これはその時々の判断となりますが、今回の夜釣りの本命君は活性が悪いのか頭が賢いのかは分かりませんが、サシエを離す輩が多くてウキを気持ち良く沈めていては上手くアタリが取れません。なので、ウキを浮かして釣る事になるのですが、アタリ自体が微妙なので合わせるタイミングを逸してしまうと、これはこれでけっこうなストレスに.....。
夜は気持ちよくドーンと食えよ.......
そんな事を念じて釣りを続けますが、このいや~な傾向は改善されず.....。
徐々にドンゴロスの膨らみは大きくなりましたが、神経質な釣りはその後も続きました。

夜が白々と明けケミホタルの光が見えにくくなってきた午前7時.....
「二重鼻」方向にユルユルと流れる潮に乗せて仕掛けを流していると、バリバリバリ~っと一気に道糸が引き出されました。深夜には無かったアタリ方だけにビックリ半分での大合わせとなりましたが、敵もその違和感にビックリしたのか、ガゴンガゴンと半端ない抵抗を示します。その今までにない重量感と引きの強さに半分ビビりながらのヤリトリとなりましたが、何とか我が釣り座の正面に連れて来る事に成功。後はタイミングを読んでブリ上げるだけですが、薄明かりの中で見えた魚体はけっこうな大きさがありました。
ここまで必死こいて連れて来ておいて、ブリ上げ途中にバラしてしまっては目も当てられません。なので、ここは確実にと今回初のタモ出動。夜明けと豪竿の利により1発でタモ入れ成功。タモの柄を引き寄せる時の重量感に久々の60UPを思いましたが、残念ながら大台の寸にはチョイ足らず。夜だったらバラしていた可能性大なので、夜明けに助けられた1尾となりました。

午前7時40分 ブラックカイザーが朝の見回りにやってきました。
昨夜の釣果を船のクーラーに入れるため船に乗り込みます。すると、ドンゴロスから飛び出たオナガの尾っぽを見た山見船長......
「太かね~! (笑)」 .....っと祝福してくれました。
釣果をクーラーに納め天気の状況を聞いてみると、夜半から吹き出した北西風は徐々に強くなり、現在13m程度吹いているとの事。この状況では昼の瀬替わりも無理そうなので居座りを決意。今夜のエサも受け取ってブラックカイザーを見送りました。
⇒男女群島2泊3日の旅 1日目

男女群島2泊3日の旅
今回、出港する船は2泊3日便のブラックヘラクレスと1泊2日便のブラックカイザーの2船。色々な情報が交錯する状況でしたが、可能なら2泊3日釣行のエントリーだったので、ブラックヘラクレスに乗るのかと思いきや、前田船長いわく.....
「ヘラクレスは40名超なんで、行きはカイザーに乗って帰りはヘリオスに....」
今朝、ブラックサムソンが香港のお客を乗せて出港しているので、今日だけで100人余りのお客が男女群島に寝ることになります。サムソンは既に男女群島ですが、 よーいドン! で出港した場合、ヘラクレスとカイザーの足の差は歴然。足が早くて最後まで乗り換えの無いヘラクレスで行きたい願望はアッサリと打ち砕かれる事になりました。

最後に着いてヨカ磯は空いているのかっ......
そんな不安を抱きながら荷物の積み込みが始まりましたが、早く出港しないとヤバイ感じを皆さんが抱いているようで、テキパキと積み込みは進み13時30分には完了。ヘラクレスより早く積み込みが完了したのはイイのですが、遅れて来る客が2名いるとの事でそのまま待機.....。その間にヘラクレスは2800馬力の咆哮を轟かせながら男女群島へ走って行ってしまいました。

結局、遅れて来るハズの客も来ず、定刻の14時にブラックカイザーは田平港を離岸。さして揺れる事も無く、約3時間30分の航海で男女群島は男島に到着しました。「八女」から瀬着けが始まりましたが、出港前に想像したとおり、有名処の磯は既にお客が立っており、ナカナカ良い磯は空いていません。北系のウネリが強いので東岸への展開となりましたが、ブラックカイザーは南下、北上を繰り返しながらお客を磯に下ろしていきました。

「yukimaruさ~ん 行きましょう.....」
山見船長から声が掛かったのは女島は「長崎鼻」のあたり。良いタイミングで声は掛かりましたが、沖のハナレ磯が空いているとは思えないので、ワンド回りを覚悟します。案の定、ブラックカイザーはワンド側に舵を切り、徐々に減速。 「二重奥」という磯にホースヘッドを押付けました。
この周辺には何度も上がっているので、勝手知ったるなんとやら.....。荷物を高場に上げて一段落したところで、高島師匠の持参した御神酒で今回の安全釣行を祈念します。
「大きなオナガが釣れますように......」
煩悩をだらけのお祈りを済ませたところで、夜釣りの準備。ロッドケースから鬼タックルを取り出し、頑丈一番の仕掛けを組み上げます。そして、日がドップリと暮れたのを機に夜釣りの開幕。マキエを足元に打ち、ケミホタルを背負ったウキを女島の暗い海に放り込んでみました。
⇒男女群島2泊3日の旅 初日夜
