男女群島2泊3日の旅 初日夜
今回の鬼タックルは前回の日帰り釣行とほぼ同じモノ.....
・ 竿 がまかつ 我夢者5号
・ リール シマノ レマーレ8000D
・ 道糸・ハリス サンライン ブラックマークX8号 Vハード8号
・ ウキ キザクラ 3B + 水中ウキ3B
・ ハリ 夜釣王6号
・ タナ 2ヒロ~
設定したタナが取れたらジワリとウキが沈むイメージですが、このジワリの程度がナカナカ難しく、その度合いの調整にけっこうな時間が掛かります。タナで変わり潮で変わりは想像のとおりですが、その微妙なジワリをビシバシ掛け合わせていると、弱ちぃ引きでハタンポが上がってきました。コヤツらは集団で屯しており、近くに本命が居ないとナンボでも食ってきます...。ある意味、本命の探知機として機能する事もあるのですが、このハタンポ系のウオは歯がザラザラなのでゴックンされるとハリスが痛んでやおーいきません。

前回、「ヤスナガ」で味わったハタンポとキンギョの大祭典を思い出すいや~な展開。
何とかならんか......とマキエのタイミングを変えたり、タナや仕掛けを弄ったりと確証の無い悪あがきをしていたら、意外に早く本命からの便りがありました。
海面下ギリギリを漂うウキ。そのウキがゆっくりと海中に入りかけた瞬間、半信半疑で合わせてみると確かな重量感が竿にズン。次の瞬間、沖側に向けて青物系の走りを見せましたが、上がってきたのは ”これぞ尾長!” っと言わんばかりの見事な尾っぽを持った本命君。
マキエにつられて浮いたのか、2ヒロ程度のタナで食ってきました。

ウキを沈めるか浮かせるか.....
これはその時々の判断となりますが、今回の夜釣りの本命君は活性が悪いのか頭が賢いのかは分かりませんが、サシエを離す輩が多くてウキを気持ち良く沈めていては上手くアタリが取れません。なので、ウキを浮かして釣る事になるのですが、アタリ自体が微妙なので合わせるタイミングを逸してしまうと、これはこれでけっこうなストレスに.....。
夜は気持ちよくドーンと食えよ.......
そんな事を念じて釣りを続けますが、このいや~な傾向は改善されず.....。
徐々にドンゴロスの膨らみは大きくなりましたが、神経質な釣りはその後も続きました。

夜が白々と明けケミホタルの光が見えにくくなってきた午前7時.....
「二重鼻」方向にユルユルと流れる潮に乗せて仕掛けを流していると、バリバリバリ~っと一気に道糸が引き出されました。深夜には無かったアタリ方だけにビックリ半分での大合わせとなりましたが、敵もその違和感にビックリしたのか、ガゴンガゴンと半端ない抵抗を示します。その今までにない重量感と引きの強さに半分ビビりながらのヤリトリとなりましたが、何とか我が釣り座の正面に連れて来る事に成功。後はタイミングを読んでブリ上げるだけですが、薄明かりの中で見えた魚体はけっこうな大きさがありました。
ここまで必死こいて連れて来ておいて、ブリ上げ途中にバラしてしまっては目も当てられません。なので、ここは確実にと今回初のタモ出動。夜明けと豪竿の利により1発でタモ入れ成功。タモの柄を引き寄せる時の重量感に久々の60UPを思いましたが、残念ながら大台の寸にはチョイ足らず。夜だったらバラしていた可能性大なので、夜明けに助けられた1尾となりました。

午前7時40分 ブラックカイザーが朝の見回りにやってきました。
昨夜の釣果を船のクーラーに入れるため船に乗り込みます。すると、ドンゴロスから飛び出たオナガの尾っぽを見た山見船長......
「太かね~! (笑)」 .....っと祝福してくれました。
釣果をクーラーに納め天気の状況を聞いてみると、夜半から吹き出した北西風は徐々に強くなり、現在13m程度吹いているとの事。この状況では昼の瀬替わりも無理そうなので居座りを決意。今夜のエサも受け取ってブラックカイザーを見送りました。
⇒男女群島2泊3日の旅 1日目

男女群島2泊3日の旅
今回、出港する船は2泊3日便のブラックヘラクレスと1泊2日便のブラックカイザーの2船。色々な情報が交錯する状況でしたが、可能なら2泊3日釣行のエントリーだったので、ブラックヘラクレスに乗るのかと思いきや、前田船長いわく.....
「ヘラクレスは40名超なんで、行きはカイザーに乗って帰りはヘリオスに....」
今朝、ブラックサムソンが香港のお客を乗せて出港しているので、今日だけで100人余りのお客が男女群島に寝ることになります。サムソンは既に男女群島ですが、 よーいドン! で出港した場合、ヘラクレスとカイザーの足の差は歴然。足が早くて最後まで乗り換えの無いヘラクレスで行きたい願望はアッサリと打ち砕かれる事になりました。

最後に着いてヨカ磯は空いているのかっ......
そんな不安を抱きながら荷物の積み込みが始まりましたが、早く出港しないとヤバイ感じを皆さんが抱いているようで、テキパキと積み込みは進み13時30分には完了。ヘラクレスより早く積み込みが完了したのはイイのですが、遅れて来る客が2名いるとの事でそのまま待機.....。その間にヘラクレスは2800馬力の咆哮を轟かせながら男女群島へ走って行ってしまいました。

結局、遅れて来るハズの客も来ず、定刻の14時にブラックカイザーは田平港を離岸。さして揺れる事も無く、約3時間30分の航海で男女群島は男島に到着しました。「八女」から瀬着けが始まりましたが、出港前に想像したとおり、有名処の磯は既にお客が立っており、ナカナカ良い磯は空いていません。北系のウネリが強いので東岸への展開となりましたが、ブラックカイザーは南下、北上を繰り返しながらお客を磯に下ろしていきました。

「yukimaruさ~ん 行きましょう.....」
山見船長から声が掛かったのは女島は「長崎鼻」のあたり。良いタイミングで声は掛かりましたが、沖のハナレ磯が空いているとは思えないので、ワンド回りを覚悟します。案の定、ブラックカイザーはワンド側に舵を切り、徐々に減速。 「二重奥」という磯にホースヘッドを押付けました。
この周辺には何度も上がっているので、勝手知ったるなんとやら.....。荷物を高場に上げて一段落したところで、高島師匠の持参した御神酒で今回の安全釣行を祈念します。
「大きなオナガが釣れますように......」
煩悩をだらけのお祈りを済ませたところで、夜釣りの準備。ロッドケースから鬼タックルを取り出し、頑丈一番の仕掛けを組み上げます。そして、日がドップリと暮れたのを機に夜釣りの開幕。マキエを足元に打ち、ケミホタルを背負ったウキを女島の暗い海に放り込んでみました。
⇒男女群島2泊3日の旅 初日夜

男女群島 日帰り便
永らく男女群島に釣行していますが、最初から最後まで日帰り便での釣行は今回が初めて.....。
土日しか時間が無い方にはもってこいのプランですが、この男女群島への日帰り便は通常の釣行のように朝、竿を出して夕方に納竿するというスケジュールではなく、その日の午前中に竿を出して翌午前中に納竿するというスケジュールとなります。要は日付変更線の時間が違うのですが、概ね朝5時に出港して10時頃から男女群島で釣りを開始、そのまま夜釣りを敢行して翌朝の9時頃に納竿し13時頃に帰港となります。

約24時間ぶっ通しの釣りとなるので疲れるのは必定ですが、私は早々に諦めて午前3時からは船の住人となってしまいました。昼~夕方の釣りにおいて、久々に納得できる釣りが出来た事もありますが、時間単価が高い日帰り便なのにチョイと往生際が良過ぎ.....(笑)
歳を重ねて往生が近くなると「釣欲」という大煩悩も徐々に薄くなるようですね。
イイのかワルいのか..... w( ▼o▼ )w ドッチ?
ちなみに、男女群島に滞在する時間単価は概ね以下のようになります。
日帰り釣行(24h) ≒ 1,460円/1h
1泊2日(39h) ≒ 1,030円/1h (ご飯2食付き)
2泊3日(63h) ≒ 800円/1h (ご飯4食付き)
装備やエサの量が違うので一概には言えませんが、日帰り便は他のプランよりかなりバブリー...。
時間単価が高いので、「休めない ゆえに 疲れる」 .....っとなります。 ヾ(▼ヘ▼;)アタリマエ!
時間単価が高い上に船で寝ていては話にもなにもなりませんが..... (゜◇゜)ガーン
次回はまじめに。

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